
富本銭 — 飛鳥時代の謎を解く最古の貨幣
奈良・飛鳥で出土した日本最古の流通貨幣
対象貨幣: 富本銭の発見
概要
日本の貨幣史において、富本銭はその存在が長らく謎に包まれていた。1999年、奈良県の飛鳥池遺跡から発見されたこの貨幣は、それまで最古とされていた和同開珎よりも約25年早い時期に製造された可能性があるとされる。天武天皇12年(683年)頃に作られたと考えられ、当初は呪符としての役割を担っていたとする説が有力だったが、出土状況から流通用の貨幣であることが明らかになった。この発見は日本の古代経済史を大きく書き換えるものであり、現在も「日本最古の流通貨幣」をめぐる論争は続いている。富本銭は、古代貨幣の概説と魅力の中でも特に注目される存在だ。



