
明治貿易銀 — 外国貿易専用の銀貨が生まれた理由
国内流通を禁じられた日本の銀貨、その設計思想と運命
対象貨幣: 明治貿易銀の設計思想
概要
明治9年(1876年)、日本が発行した「明治貿易銀」は、国内流通を禁じられた特異な銀貨です。この銀貨は、主に横浜や神戸の貿易港でアジア地域との貿易決済に用いられました。その設計は銀純度90%、重量26.96gと、当時国際貿易で広く使われていたメキシコドルに規格を合わせています。この背景には、アジア貿易における日本銀貨の信用を確立しようという日本政府の狙いがありました。しかし、日清戦争後の1897年に日本が金本位制に移行したことにより、貿易銀は廃止されます。貿易銀は、日本の貨幣制度の変遷と国際経済への適応を象徴するものとして、現代でも注目を集めています。詳しくは近代貨幣の価値と見分け方をご覧ください。



